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笠井歯科医院の診療案内:歯周病・歯周組織再生療法

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歯周病とは

歯周病は、歯周病菌が感染、その菌が出す毒素によって歯を支える骨が溶け、最後には歯が抜けてしまう病気です。尚、日本国内では、45歳〜70歳の実に約80%の方(※)に何らかの問題があるとされています。

歯周病の進行過程

※H17年歯科疾患実態調査(厚生労働省)における、歯石の沈着、歯周ポケット4mm以上〜6mm未満、歯周ポケット6mm以上の3項目の合計から算出

歯周病の症状は?

次のような症状がありますが、無症状の方も多いのが特徴です。
・口臭が気になる
・歯を磨くと血が出る
・歯ぐきが腫れている
・歯ぐきを押すと血や膿みが出る
・歯が浮いたような感じがする
・歯と歯の間に食べ物が挟まる
・歯がぐらぐらする
・歯のかみ合わせがしっくりこない
無症状であるというのが、一番厄介で、歯がグラグラするようになれば誰しも気づきますが、実は、その状態で初めて気づかれた場合には、かなり進行してしまっている場合が多いのです。治療は早期で症状が軽度であればあるほど治療期間が短くなりますし、歯を残すことのできる可能性も高くなります。症状がなくとも定期的に歯周病の検査をされることをお勧め致します

歯周病と全身疾患の関係

近年、歯周病と全身疾患との関係が次々とわかってきており歯周病治療の重要性は増しています。
1)感染性心内膜炎
心臓の心内膜という所に、歯周病菌などが感染し、炎症を起こすというもので、高熱を起こし最悪の場合死に至るケースもあります。治療には一般的には入院が必要です。そのため、心臓手術前には、歯周病検査を行い、心内膜炎予防を行っている大学病院が一般的です。また、感染性心内膜炎の予防に、歯周病治療を行うことと適切なブラッシング法の習得が重要であることは、日本循環器学会、日本心臓病学会などの合同研究班が感染性心内膜炎予防のガイドライン2008で明示しています。
2)糖尿病
高い血糖下では、白血球という身体の免疫を担当している細胞の機能が著名に低下することなどの理由から糖尿病の患者様は、歯周病になりやすいと言われています。糖尿病も歯周病を治せば治るとの報告もありますが、糖尿病が歯周病治療で治るというのはまだまだ科学的根拠に欠けるものがあります。しかし、歯周病治療を行う中で生活リズムが規則的になり食物摂取や運動状況の改善が見られ糖尿病が治るという2次的な効果はあるのかもしれません。
3)低体重児出産
歯周病では、炎症を引き起こす因子物質が全身を廻ることから、妊婦の方で歯周病にかかっている場合は、早産の可能性が増しているという報告があります。ただし、これについては、現在、賛否両論あるのですが、早産の可能性も否定できないことから、妊婦の方も歯周病には気をつけていくことが大切です。
4)心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患脳梗塞
歯周病菌が血液の流れに乗り動脈の血管壁に潜り込んで、炎症を引き起こします。硬く変化した血管壁が破れると、たまっていた脂肪分が血管内に流出し、血液の塊ができて心筋梗塞などを引き起こすと言われています。米国の研究では、歯周病がある人は、ない人に比べ、心筋梗塞や狭心症などの「虚血性心疾患」を発症する危険性が1.2〜1.5倍になることが分かっています。尚、虚血性心疾患のリスクを上げるのは歯周病菌だけではなく他にもあるのですが、複数の菌に感染している人ほど発症率が高いことから気を付けねばなりません。

歯周病の治療法とは?

歯周病治療の第1は歯石を除去することです。歯石とは歯垢(プラーク)という歯の汚れが固まったカルシウムの固まりで歯にこびりついているものです。歯石自体は、悪さはないのですが、歯石には小さい穴が多数空いている為、歯周病菌の絶好の住処となっているのです。
そして忘れてはならないのは、患者様ご自身のブラッシング(歯磨き)です。歯周病治療では、患者様のお口の中を清潔な状態で保つことが必要不可欠なのですが、キチンとしたブラッシング法を身に付けておられる患者様は少ないのが現状です。当院でもブラッシング指導を行っておりますのでお気軽にお尋ね下さい。
また、進行した歯周病に対しては、場合によっては組織誘導再生療法(GTR法)、人工骨エムドゲイン(歯周組織再生誘導タンパク質)の導入、などの歯周組織再生療法も当院では行っており、失われた歯を支える骨の回復に努めております。さらには、抜歯せざるを得ない場合には、その部分に使っていない親知らずなどがあれば、歯の移植をする治療法もあります。

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